WindowsXP/OfficeXPの「これは!」
時が経つのは早いもので、夢の祭典ワールドカップが終わって早くも10日が過ぎて
しまいました。先月は口を開けばワールドカップ、見るテレビはワールドカップ、と
全てがワールドカップを基準に過ごしていたので、既に10日も経っているのに、いま
だに淋しい感があります。そんなのは私だけでしょうか?
今月のニュースは〝ワールドカップ総集編〟としたいところですが、そうもいきま
せんので、WindowsXPとOfficeXPの機能で「これは!」と思ったものを紹介させてい
ただきます。
WindowsXPの新機能の数々は、昨年の12月ニュースをご参照ください。
1.WindowsXPの「これは!」
①安定稼動
WindowsXPは、ほとんどのパソコンメーカのプリインストールOSだったWindows
98と、それよりも「高価だけど安定している」という、Windows2000 Profession
alの良いところを合体させたようなOSです。
何が安定しているのかといいますと、まず滅多なことでは〝フリーズしない〟
ということです。Windows98ですと、アプリケーションをたくさん起動して、い
ろいろ作業を行っていると、急に動きが悪くなって、真っ青な画面になり意味不
明の言葉が羅列されて、
再起動するには「Ctrl+Alt+Delete」を押して。。。
その際保存していないアプリケーションデーターは。。。
だったらこうなる前に、「そろそろ真っ青になるから保存しとけ」と言え。。。
と、心で叫びながら半ベソ状態で再起動していましたが、XPの場合は「絶対ない
」とは言えませんがかなり少なくなります。
このような経験は誰でも一度はしていらっしゃると思います。
基幹業務にWordとExcelと起動して作業をしていても、Wordがおかしくなった
らWordだけが異常終了し、ExcelがおかしくなればExcelだけが終了するという具
合に、1つのアプリケーションの不具合でOS全てが止まり、保存していないアプ
リケーション全てのデータが消えるという事故がなくなります。
②システムの復元
WindowsXPはハードウェアを追加した時や、アプリケーションをインストール
した時は自動で「復元ポイント」が作成されます。当然、ユーザーが任意に作成
することもできます。これは、その「復元ポイント」時点でのコンピュータの構
成(インストールされているアプリケーションやデバイスドライバ)などの情報
を保存しておき、その時点での構成で、システムを復元してくれるという機能で
す。
システムの復元は【スタート】-【すべてのプログラム】-【アクセサリ】-
【システムツール】-【システムの復元】で実行することができます。
システムを復元する場合は【コンピュータを以前の状態に復元する】を選択して
【次へ】を押します。そうするとカレンダーが表示されます。日にちが太く表示
されているのが復元ポイントがある日ですので、そこから復元したい日を選択し
ます。カレンダーの右には「復元ポイント」の一覧が表示されますので、復元し
たいポイントを選択して【次へ】を押して、画面の指示に従い再起動をすると、
選択した復元ポイントの構成になって起動してきます。
たとえ、3日前の構成に復元しても、その間に作成、または修正したデータ、
受信した電子メール等は消えたりしませんのでご安心下さい。
私も先日、ワールドカップのホームページからスクリーンセーバーをダウンロ
ードしてインストールしたのですが、特殊なソフトを必要とするスクリーンセー
バーだったらしく、ソフトウェアが勝手にインストールされてしまいました。ス
クリーンセーバーもたいしたことなく、気に入らないのでアンインストールをし
ようと、【コントロールパネル】-【アプリケーションの追加と削除】を起動し
該当するソフトウェアを選択し、削除を実行したところ、インストーラーが途中
でエラーを起こし削除できませんでした。
そこで、ふとこの機能を思いだし、インストールする前の構成に戻して削除す
ることができました。
また、「復元ポイント」の作成は、【システムの復元】を起動後に【復元ポイ
ントの作成】を選択して【次へ】を押し「復元ポイント」に名前を付けて【作成
】を押すことにより作成できます。
2.OfficeXPの「これは!」
①ドキュメントの回復機能
OfficeXPの製品はドキュメントの回復機能があります。これは、ExcelやWord
でドキュメント作成中に不慮の事故でアプリケーションが異常終了してしまい、
ドキュメントを保存していなかった場合、次回アプリケーション起動時に可能な
限り作成中だったドキュメントを復元するという機能です。
今までの〝自動保存〟の改良版で、自動保存ですと、自動で保存されたファイ
ルを探して、自分で置き換えないといけませんでしたが、XPの場合ですと、アプ
リケーション起動時にメニューが表示されて、復元するドキュメントをそこから
選択して復元することができます。
この機能が、WindowsXPの「これは!」の①と組み合わされば、まさに鬼に金
棒ではないでしょうか? ※注)私はMicrosoftのショッカーではありません。
②貼り付け後の「貼り付けのオプション」
OfficeXPは文書やセルをコピーして、貼り付けした後に、貼り付け先の横に小
さなクリップボードマークが表示されるようになりました。これは、「貼り付け
オプション」の選択メニューで、Excelの例でいいますと、「貼り付ける際にコ
ピー元の書式を保持して貼り付ける」ですとか、「書式のみを貼り付ける」等の
今までは【編集】-【形式を選択して貼り付け】を選択しないとできなかったこ
とが貼り付けた後に次の作業を行うまで、そのメニューから何度もオプションを
変更することができます。これは、Office製品を使用する頻度が高ければ高いほ
ど作業効率をあげてくれる気の利いた機能だと思います。
以上、少ないですが特に「これは!」と思ったことを紹介させていただきました。
WindowsXP、OfficeXPは確かに従来の製品より色々な面で素晴らしいのですが、その
分マシンスペックが要求されるのも確かです。どれぐらいのスペックが必要かは、20
00年12月号ニュースでもご紹介しているのですが、実際に使用するとなると、CPUは5
00MHz以上、メモリは256MB以上はあったほうがよいと思われます。
また、XPを導入することにより、買い替えが必要となるパソコンも出てくると思い
ます。では「パソコンを買い換えたり、メモリやHDDを増設したり、とコストをかけ
て導入してどれだけのメリットがあるのか?」というところに興味がいくのではない
でしょうか?
実際問題、導入した環境と導入しない環境を比較するのは困難なので、正確に算出
することは難しいですが、およその目安として、下記のホームページで算出すること
ができますので是非一度お試しください。また、導入をお考えの方は是非ご連絡くだ
さい。
WindowsXP/OfficeXP対投資効果測定
http://info.nikkeibp.co.jp/roi/
(Black Knight)