XPサポート終了の対策準備はすすんでいますか?

6月 28
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みなさん こんにちは。前回のニュースでもご案内いたしましたとおり、

Windows XPのサポート終了まであと9ヶ月とちょっととなりましたが準備はすすんで

おりますか。検討することが多く何かと大変ではありますが避けて通れない問題です

ので、早めの準備をおすすめいたします。

さて、今回のニュースは過去のニュースで紹介した記事と重複する部分もあります

が、XPサポート終了問題の準備に少しでもお役に立てるような内容をご紹介したいと

思います。

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┃1┃そもそもサポート終了したらどうなるの?

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先ずはこの部分を再度確認しておきたいと思います。サポートが終了するとMicro

softからセキュリティパッチが更新されなくなります。セキュリティ上問題のある部

分が発見されても修正されませんので、そこを攻撃してくるウィルス等のマルウェア

を防御することができなくなります。

ウィルス対策ソフトをインストールしていれば大丈夫と思われるかもしれませんが

ウィルス対策ソフト自体もメーカーサポートが終了したOSに対応した製品の販売は続

けませんので、徐々に対応がなくなります。また同じ理由で周辺機器もWindows XPに

対応した製品はなくなっていきます。

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┃2┃その他のOSのサポート期間はいつまで?

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皆さんご承知の通り、Windows XPのサポート終了日は2014年4月8日です。それ以外

のOSのサポート終了日がいつなのかを先月ニュースに引き続きおさらいしたいと思い

ます。OSのサポート終了問題はXPに限ったことではなく、すべてのOSに関係のある問

題です。

・Windows XP :2014年4月 8日

・Windows Vista:2017年4月10日

・Windows 7 :2020年1月14日

・Windows 8 :2023年1月10日

各OSのサポート終了日は現時点で上記のようになっておりますので、頭の片隅に置い

ていただき、現行のXPをどのOSに変更するのか、Vista以降のパソコン入替計画はど

うするかなども併せて準備していく必要があります。

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┃3┃どのOSにどうバージョンアップするか?

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わかりにくいセクションタイトルですが、Windows XPパソコンの移行方法として前

回のニュースではパソコンはそのままでOSだけをアップグレードする方法と、パソコ

ン本体を買い換える方法をご紹介しました。今回はそれに加えてもう1つ、ライセン

スOSに戻すという方法をご紹介いたします。

皆さんが現在使用しているWindows XPパソコンの中にはライセンスOSのダウングレ

ード権を行使してWindows XPとして利用しているものもあります。この場合、パソコ

ンにライセンスOSをインストールし直して利用することが可能です。皆さんが使用し

ているパソコンのライセンスOSとインストールOSは概ね以下の組み合わせになってお

ります。

# ライセンスOS インストールOS

1 Windows XP Windows XP

2 Windows Vista Windows XP

3 Windows 7 Windows XP

#1のケースは完全に買替対象のパソコンです。ライセンスOSもWindows XPのためXP

以降のOSを使用するためにはOSの買い直しが必要になるのと、正真正銘のWindows XP

パソコンですからどんなに新しくても2006年11月頃のハードウェアということになり

ます。OSの購入をして、インストールし直してもまともに動作しませんので諦めてく

ださい。

#2のケースはライセンスOSがWindows Vistaなので、ライセンス上インストールOS

をVistaに戻して使用することができます。パソコンに貼られているWindowsシールが

Vistaとなっているのに、実行しているOSがXPというパソコンがこれに該当します。

インストールOSをWindows Vistaに戻すことにより、サポート終了日が2017年4月ま

で延びることになります。ただ、そもそもこのOSを避けるため、「Windows XPにダウ

ングレードをして使用する」という流れが現在の結果のきっかけなので、敢えて

Vistaに戻して使うのか?というところと、敬遠された大きな理由である“重い”と

いうことを考慮すると、購入した日が発売終了日により近い高スペックの機種でなけ

れば、OSをWindows Vistaに戻して使用するという選択はおすすめしません。

ちなみに発売終了日は2009年9月頃で、このころの上位機種のスペックであればOS

の買い直しは必要ですが、Windows Vistaよりも動作が軽いWindows 7やWindows 8を

インストールして使用することも可能(各ドライバが入手可能なことが条件)です。

#3はライセンスOSがWindows 7でインストールOSがWindows XPというケースで、貼

られているシールがWindows 7なのに、実行しているOSがXPというパソコンです。

Windows 7が発売された2009年10月頃からプリインストールOSをWindows XPへダウン

グレードして販売する方法が終了した2010年10月頃の約1年間に購入したパソコンが

該当します。該当機種をお持ちの場合は、よほど低スペック機種ではない限り、実行

OSをWindows 7に戻して使うことにより、パソコンを新規購入するよりも費用を抑え

ることができますので是非この方法をご検討ください。

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┃4┃パソコンを新規購入するなら7?8?

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先月号でもご案内した通り、現在パソコンを購入しようとすると、インストールさ

れているOSはWindows 7かWindows 8ということになります。ここで前項のようにライ

センスOSとインストールOS別に分けてみると以下のような組み合わせになります。

# ライセンスOS インストールOS

1 Windows 7 Windows 7

2 Windows 8 Windows 7

3 Windows 8 Windows 8

#1の組み合わせはかなり減ってきてはいますが、型落ちパソコンはこのケースに該

当します。もうお気付きと思いますが、この組み合わせの場合、ライセンスOSが

Windows 7なので、#2と比べて、サポート終了問題が3年早く来ます。

#2、#3はどちらがいいのか迷うところです。1~2ヵ月くらい前でしたら、ハードウ

ェアのWindows 8対応状況から、#2の組み合わせをおすすめしておりましたが、現在

は特殊なハードウェアでなければ、Windows 8対応となっておりますのでそこの心配

はなくなっています。先月あたりにご提案させていただいたお客様への説明とは内容

が異なるかもしれませんが、様々な周辺機器のWindows 8対応状況の関係ですのでご

了承ください。

対応状況が落ち着いてきたとなると使い勝手や性能面での比較ということになりま

すが、性能面で言うとWindows 8の方がWindows 7よりも若干良くなっております。

使い勝手の面で言うとWindows 8は歴代OSでお馴染みだった[スタートボタン]が廃止

されて[スタート画面]となっており、それによって今まで[スタートボタン]から呼び

出していた各種設定項目等の呼び出し方法も変わっていますが、毎日使うパソコンで

すからすぐに慣れるような気もします。実際に私もWindows 8を利用しており、当初

は違和感だらけでしたが、最近はかなり慣れてきました。

実際のところ、#2か#3かはパソコン購入時のキャンペーン等にも左右されます。キ

ャンペーンモデルによってはOSが#2の組み合わせでしか購入できないものや、Office

製品をセットするとWindows 8が選択できない等、各メーカーによってもまちまちで

すし、店頭で購入する場合は#3となるケースがほとんどだと思います。

また、現状では今までの使い勝手をまったく変えたくないという場合はWindows 7を

選択するしかありませんが、Windows 8の次のマイナーバージョンアップで[スタート

ボタン]に似たものが追加されるという情報もあります(どこまで今までのボタンに近

いかは不明です)ので個人的な意見としてはWindows 8で動作しないハードウェアやソ

フトウェアがなければ、Windows 8の方が長い目で見るとよいと思っております。

以上、Windows XPサポート終了の問題と検討事項を簡単にまとめてご紹介させてい

ただきました。年末から来年3月の年度末にかけてWindows XPサポート終了と消費税

の観点でパソコン入替え需要が一気に増加することが予想され、納期等がご希望に添

えない可能性があります。是非お早目にご相談いただき、ご検討いただくことをおす

すめいたします。