パソコン買替時の要注意事項

2月 28
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遠隔操作ウィルスの犯人がつかまり、何人もの冤罪による逮捕者を出してしまった

事件がようやく解決しました。これで一安心、のハズなのですが今回は犯人の前科と

自己顕示欲から足がついたという要因が大きかったように感じます。まだまだ同じ手

口の「特定されない」犯罪が発生する可能性は高いのかもしれません。

今回は、なるべく後回しにしようと思い勝ちな、Windowsパソコンの入れ替えに関

しての要注意事項です。

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┃1┃WindowsXPパソコンのサポート終了に伴う障害

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2012年2月号のニュースでもお伝えしましたが、WindowsXPのサポートが2014年4月

8日で終了します。サポートが終ってからは、WindowsUpdateのサービスが停止しセキ

ュリティ対策もサポートされません。先程の犯人などからみると、「スキだらけの」

パソコンとなってしまいます。

また、もう一つの懸念事項として、新しいプリンタやソフトウェアを購入しても、

各周辺機器、ソフトメーカーがWindowsXPに対応しなくなると思われます。

メーカーも直ぐにXPサポートをやめるとは思えませんが、ひとつ前のWindows2000

は既に殆どのメーカーが対応を終了しています。(積極的には対応せず、たまたま動

く場合は動作可と表記)

そうなる前に「パソコンの購入」となりますが、パソコンのソフトウェアと周辺機

器はいろいろな「規格」に気を付けなければなりません。

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┃2┃パソコンにあるいろいろな規格(ソフトウェア)

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現在、店頭に並んでいるWindowsはすべてWindows7とWindows8です。(各エディシ

ョンの違いは2009年10月号と2012年7月号に記載してあえります。)

ここで特に注意が必要なのは「64bit版」です。(2010年3月号参照)

WindowsXPから存在はしていたのですが、現在でもまだあまり意識されることがな

く、パソコンを購入する際にも「数字が大きいから性能が高いのではないか?」とい

う事だけで、選んでしまう方も少なくないようです。

このバージョンにはまだ、大きな「落とし穴」があります。

もし購入済のソフトやプリンタがある場合、事前に動作の確認をメーカーのホーム

ページなどで調べたほうがよろしいかもしれません。昔のソフトや周辺機器では対応

していないものも珍しくありません。せっかく買ったパソコンに接続したけれど、何

故か動かない・・・。原因を究明するのもかなり時間を要します。

事前調査が十分に出来ない場合、CADや動画編集などの高速処理を要求される業務

で使用する以外は「32bit」版を選ぶほうが無難と思われます。これは是非、弊社の

担当にもご相談ください。

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┃3┃パソコンにあるいろいろな規格(ハードウェア)

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パソコンと同時にディスプレイやプリンタなどをすべて購入するのであれば、機械

的な組み合わせにあまり問題はありません。しかし既にパソコンをお使いのみなさん

は、何かしらの装置を「引き続き使用」することになると思います。店頭へ赴く(も

しくはネットで注文する)前に、現在使用している機器について以下のポイントをお

調べください。

・ディスプレイは前からあるものを使用する場合

ディスプレイとパソコン本体を結ぶケーブルには「アナログ」と「デジタル」の

2種類があります。

どちらが新しいということではなく、現在販売されているパソコンでもどちらか

1つしか接続できないモデルがほとんどです。

富士通やNEC製の一部モデルには「独自のデジタル」規格もあります。

ケーブル端子の色が青は「アナログ」、白は「デジタル」となっています。

・プリンタは前からあるものを使用する場合

プリンタとパソコン本体を結ぶケーブルには「パラレル」と「USB」の2種類が

あります。

「パラレルポート」という幅の大きな端子は、最近のパソコンに備わっていませ

ん。プリンタ側がパラレル端子しか持っていない場合は、USBパラレル変換ケーブ

ルが必要となります。

この2つ以外には、プリンタとパソコン本体が直結されておらず、「有線ネット

ワーク」、「無線ネットワーク(Wifi)」、「ブルートゥース」の場合もありま

す。この方式の場合には、新しいパソコンでも問題なく(設定の難易度はあがり

ますが)接続できます。

・スキャナや通信モデムは前からあるものを使用する場合

これらのケーブルは「シリアル」と「USB」の2種類が主流です。

「パラレルポート」同様、最近のパソコンには「シリアルポート」が備わってい

ないものが殆どのようです。こちらもUSBシリアル変換ケーブルが必要となりま

す。(一口にシリアルと表現しましたが、大きさは複数あり差込口のオス・メス

にもご注意下さい)

※同じ規格でも接続の名称が複数存在している為、「通称」を用いています。

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┃4┃WindowsXPでしか動かないソフトがある

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パソコンを購入してから気がつくことが多いのですが、現在使用しているソフトが

WindowsXPでしか動作しないことがあります。

ソフトメーカーのほうがWindows7対応やWindows8対応版を出してくれていれば良い

のですが、既に販売していないなどの理由で、どうしても今のソフトを動かさなくて

はならない場合、新しいパソコン側の「仮想化」という技術を試すことになります。

(2010年5月参照)

こちらも100%の動作保障にはなりませんが、一定の効果はあるようです。

しかしセッティングはかなり難しいので、使用する場合は事前作業をパソコンに詳

しい方に頼むほうがよいと思われます。(もちろん弊社担当も対応可能です)

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┃5┃現在のOSシェアについて

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NetApplicationsで2013年1月のOSシェア統計を発表していました。

Windows7 44.48%

WindowsXP 39.51%

MacOS X10.6-8 6.40%

WindowsVista 5.24%

Windows8 2.26%

昨年の8月頃、Windows7がWindowsXPを抜きシェアのトップとなっています。

しかしWindowsXPは先月の時点でも39.51%とまだまだ立派な主力OSでした。

※Net Applicationsでは他にもモバイルデバイスのシェアなどを掲載しています。

http://marketshare.hitslink.com/(英文

※他にStatCounterでも同様の調査報告があります。

http://gs.statcounter.com/(英文

この4割近い(数にして約5億台と言われています)WindowsXP搭載パソコンが、

来年の春までにすべて入れ替えられるかは、はなはだ疑問ですが、先に述べた「もう

一つの理由」と合わせて、WindowsXPを使う人が「どんどん不便になる」状況が予想

されます。

また新しい操作を覚えなくてはならないのは、大変面倒くさいことですが、そろそ

ろ先に延ばすことも難しくなってきたかもしれませんね。

最後になりましたが、最近、弊社のお客様環境にも海外からと思われる攻撃が増加

しています。データ漏えいや消去などの被害はありませんが、他を攻撃する(今回の

事件と基本的に同じ)土台作りが目的のようです。

皆さんにおかれましても、セキュリティの管理は今まで以上に徹底することをお願

いします。