Microsoftの新しいOfficeのご紹介
皆様こんにちは。いよいよ2009年も残りわずかとなりました。今年も皆様に大変お世話になり、社員一同心より感謝いたしております。来年もよろしくお願い致します。
今年、私たちに一番身近なソフトウェアとしては基本OSであるWindows7が10月に発売になりました。まだ周辺機器によってはドライバが対応していない等の問題がありますが、来年以降徐々にそのような問題もクリアされ、社内で利用するパソコンのOSもWindows7へと徐々に変わっていくのではないでしょうか。
そして来年2010年にはOSの次に身近であろうと思われるMicrosoft Office 2010が発売予定です。今回のニュースはMicrosoft Office 2010についてご紹介したいと思います。
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥┃1┃エディションの種類は何があるのか┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥ まずOffice 2010のエディションにはどのようなものがあるのかをご紹介いたします。Office 2007の時と比べ、呼び方や構成する製品に一部変更がありまして、まとめた表にすると下記のようになります。
エディション名 構成製品 Personal Word、Excel、Outlook Home&Business Personal+PowerPoint、OneNote Standard(VL版) Home&Business+Publisher Professional Standard+Access Professional Plus(VL版) Professional+InfoPath、SharePoint workspace、 Communicator
(VL)版と表記しているエディションはVolumeLicense(詳しくは2009年2月号のニュースを参照)での提供という意味で店頭のパッケージやプリインストールでは購入することができません。提供形態に違いはありますが、購入したエディションより下位のエディションの製品は全て含まれる形になります。
プレゼンテーションソフトのPowerPointが必要な場合はHome&Business、不要な場合はPersonal、またAccessが必要な場合はProfessionalという選択になるかと思います。
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥┃2┃無料のオンライン版も登場?!┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥ Microsoft Office 2010のベータ版ダウンロードページを見ると説明の冒頭に「Microsoft Office 2010 は、コンピューター、Windows Mobile が搭載されたスマートフォン、あるいは Web ブラウザーを使って、自宅や職場、あるいは学校で最高の成果を出すための新しい強力な作業環境を提供します。」という記述があります。Office 2010そのものの登場もさることながら、Webブラウザーやスマートフォンからドキュメントの閲覧や編集ができるようになるということで注目を集めています。
現時点では詳細はまだわかっておりませんが、Office 2010そのものが無料でWebブラウザーやスマートフォンで利用できるという事ではなく、Office 2010の発売と同時期にOffice Web Applicationsという製品が登場し、この製品を利用することによりWebブラウザーやスマートフォンでドキュメントの閲覧や編集が可能になるようです。
Office Web Applicationsの提供形態は3種類あるのですが、その一つに『Windows Live』サービスでの提供があります。Microsoftは『Windows Live』という名称でメッセンジャーサービスや、Webメール、SkyDriveと呼ばれるインターネット上にデータを保管するサービス等を無償で提供しております。既にご利用している方もいらっしゃると思いますが、このサービスの一環として提供を予定しているようです。 インターネット上の保存スペースであるSkyDriveに保存したドキュメントをパソコンだけでなくスマートフォン等からもWebブラウザーで利用できるようになります。
Office Web Applicationsに含まれるOffice製品はExcel、Word、PowerPoint、OneNoteで、ブラウザー上で利用するという事もあり各製品ともに機能が制限されます。各製品にどのような機能制限が設けられるのかなどは現時点では詳細に発表されておらず、また、無料製品なので広告などが表示される可能性等も考えられますが、そのあたりも発表されていません。同じようなサービスは既にGoogle社がGoogleドキュメントとしてすでに提供しておりますので対抗サービスとして力を入れてくると期待しています。
社外のサーバーにドキュメントを保存するのではなく、社内のサーバーに保存したドキュメントにOffice Web Applicationsを利用するためにはOffice 2010をボリュームライセンスで購入する必要があります。ただOffice 2010のみを購入すればそのような仕組みが構築できるのか、他の製品との組み合わせでないと構築できないのかはまだ分かっておりません。
Office Web Applicationsを利用する方法の最後ひとつはMicrosoftが提供しているオンラインホスティングサービスに加入するという方法です。残念ながらこちらも現在のサービス料金のままでOffice Web Applicationsを利用できるのか、オプション料金がかかるのか等はわかっておりません。
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥┃3┃Beta版のダウンロード方法┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━………‥‥ 最後にMicrosoft Office 2010のベータ版のダウンロード方法をご紹介いたします。年末年始のお休みに興味のある方は使ってみてください。基本的に既存のOfficeとBeta版は共存できるようになっておりますが、Beta版をインストールしたことにより弊害が出ないとも限りませんので、業務で使用するパソコンでのご利用はお勧めしません。
http://www.microsoft.com/japan/office/2010/beta/default.mspx
へアクセスしていただくと、Office 2010のダウンロードページになります。ここでは Office Home and Business 2010 Office Professional 2010 Office Professional Plus 2010のベータ版とその他、数種類のOffice 2010と関連の深いアプリケーションのベータ版がダウンロードできます。
今回はOffice Professional 2010のダウンロードを例にとってご紹介します。Office Professional 2010の[今すぐダウンロード→]というボタンを押すとOffice Professional 2010ベータ版とういページが開かれます。開いたページの右上にダウンロードする製品の言語を選択するコンボボックスがありますので、言語が「日本語」になっていることを確認して[今すぐダウンロード]という緑色のボタンを押します。
アカウントの作成画面へと移動しますので、電子メールアドレス、名前、国を選択して青い[アカウントの作成]ボタンを押します。最終ダウンロード画面に移動しますので、再度[今すぐダウンロード]という緑色のボタンを押してください。
ファイルのダウンロード画面が表示されるので[保存]ボタンを押します。保存先はデスクトップ等の任意の場所で結構です。この際画面にプロダクトキーが表示されますのでメモをとっておいてください。メモをとるのを忘れた場合はダウンロードする際に登録したメールアドレスにプロダクトキーが記載されたメールが配信されますのでそちらをご覧ください。
ダウンロードが完了しましたら、保存したファイルをダブルクリックするとインストールが始まります。プロダクトキーの入力画面になりますのでプロダクトキーを入力して[続行]ボタンを押して次に表示されるライセンス条項に同意して[続行]ボタンを押してください。
次に表示される画面で下の[ユーザ設定]ボタンを押して[アップグレード]タブで【以前のバージョンをすべて残す】を選択してください。この設定により既存のバージョンのオフィスも残ります。ただしOutlookに関してはこのオプションを選択しても既存のバージョンのOutlookと置き換わってしまいますので、Outlookを利用している方はご注意ください。
後はインストールボタンを押して実行し、インストールの完了画面が表示されましたら終了です。私がインストールした時は最後に表示されるメッセージが文字化けをしていてかなりドキッとしましたが、再起動してOffice 2010を起動させたら特に問題はありませんでした。
私もまだあまり深くOffice 2010を利用してみていないので各アプリケーションでどのような新機能がついて、何が便利になったのかはまだわかっていないのですが、別な機会にご紹介できたらと考えております。
今回はMicrosoft Office 2010について現在わかっている事を紹介させていただきました。OSが変わり、Officeが変わり、クラウドと称して様々なサービスが提供されたりと2010年は情報へのアクセス方法が多様化しそうですね。
(TETSUYA)