ネット上のちょっとした護身術

2月 01
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冬季オリンピックの競技の中で非常に興奮したのが今年から正式種目となった『ス
ノーボードクロス』という競技。転倒や思わぬアクシデントが起りやすい種目で、準
々決勝で4番手を滑っていた藤森選手が敗退かと思った瞬間、2、3番手争いの選手
が共に転倒。タナボタという思わぬ形で準決勝へ進むことができましたが残念ながら
結果は7位。そして、決勝レースでは途中2番手以下が接触やら転倒する中、トップ
の選手が独走で滑走し楽勝の金メダルと思った瞬間、気が緩んだのかジャンプして着
地失敗、転倒。2番手を滑走していた選手が一瞬のうちに抜き去り、ガッツポーズで
ゴール。タナボタトップで大はしゃぎする選手の横で泣きじゃくる2位の選手の姿を
見るとまさに『ウサギとカメ』の童話を思い出させるような光景でした。

笑った人、泣いた人、200gの体重調整を失敗した人・・・・色々あったオリンピック
でしたが無事テロや運営上の大きな混乱もなく終了し、個人的には非常に楽しめた祭
典であったと思います。だがしかし、そんな感動の日々を満喫している間にも自分の
PCには世界各国から迷惑メールがやってくる・・・・そこで今回はこの迷惑メールにつ
いてちょっと説明してみようと思います。

『迷惑メール』『スパムメール』とは受信者の承諾なしに、主に宣伝目的で大量に送
られるメールのことを指します。対策の一つにスパムメールの送信元を特定しそのメ
ールアドレスからは受信しないという手法もありますが、送信者は頻繁に送信メール
アドレスを変えるのであまり効きめはないでしょう。また、現在では契約者からのメ
ールしか送信しないように対策を講じているプロバイダもありますが、その対策を行
っていない不正中継可能なプロバイダのサーバーがスパムメールの温床になっている
と言えます。

不正中継をするサーバーの一覧を公開しているWEBページもあるのでこの一覧を使
ってチェックしスパムメールを駆除しようとしているプロバイダや企業のサーバーも
あります。
   ・http://ordb.org
   ・http://beetools.trustbee.com
また、一覧に載せられているサーバーからのメールはすべてスパムメールとみなしド
メイン単位で受信拒否をするのも得策でしょう。

では実際にどうのように受信拒否をすればよいのか下記の方法を参考にして各自のメ
ールソフトで設定を試してみてください。
【Outlook Express】
  ①【ツール】メニューの【メッセージルール】-【禁止された送信者の一覧】を
   選択
  ②【追加】ボタンを押下して受信したくないメールアドレスまたは、ドメイン名
   (メールアドレスの@より右側。弊社の場合”sc-ltd.co.jp”)を指定し【O
   K】ボタンを押下
  ③設定された受信拒否リストが表示されます。
【Outlook】
  ①【アクション】メニューの【迷惑メール】-【迷惑メールのオプション】を選
   択
  ②迷惑メールのオプションウィンドウの【受信拒否リスト】タブを開く
  ③【追加】ボタンを押下して受信したくないメールアドレスまたは、ドメイン名
   (メールアドレスの@より右側。弊社の場合”sc-ltd.co.jp”)を指定し【O
   K】ボタンを押下
  ④設定された受信拒否リストが表示されます。

送信元のメールアドレスをごまかすのは簡単ですが絶対にごまかせないものがありま
す。それがメールのヘッダ情報です。メールのヘッダには『宛先のアドレス』『送信
元のアドレス』『送信日時』『件名』などとともにメールを受け取ったメールサーバ
ーが『どこから受け取り、どこへ送ったか』といった情報も同時に書き加えます。こ
の情報はメールサーバーが管理するためスパムメールの送信者にも手出しができませ
ん。

では、実際にヘッダ情報を見るにはどうすればよいのか
【Outlook Express】
  ①受信トレイ内の受信したメールの上でマウスの右クリックから【プロパティ】
   を選択
  ②開いたウィンドウの【詳細】タブを選択
【Outlook】
  ①受信トレイ内の受信したメールの上でマウスの右クリックから【オプション】
   を選択
上記の方法でメールのヘッダ情報を参照することが可能です。

ヘッダ情報の内容ですが『Received』と書かれている部分が手紙でいう『消印』にあ
たります。ここにメールサーバーが受け取った『時刻』『どこから受け取ったか(f
rom)』『誰が受け取ったか(by)』なども記入されるのでこれを順に確認する
とメールの通達経路がわかります。『Received』はメールの送信元に近い(古いもの
ほど)ほど下にあります。

『宣伝メール』はあらかじめ承諾を得てから送る『オプトイン方式』が一般的です。
逆に承諾なしで送っておいて以後このメールが不要な場合だけ連絡してもらう方式を
『オプトアウト方式』と呼びます。『宣伝メール』にはオプトアウトの連絡先を書く
ことが法律で義務づけられていますが実際には下記の例のように送信者を変えて、不
正中継サーバーを利用して同じ内容のメールを送り続けるなんてことが日常行われて
おります。下記のようなスパムメールの例を参考に皆さんも色々自己防衛に励んでみ
てください。防衛方法などは弊社スタッフにより適切なアドバイスをさせていただき
ます♪

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<<スパムメールヘッダ例>>

Return-Path
②Received:from r_shoujiki.ne.jp by shoujiki.ne.jp
②     id WAA19907;Sat,18 Feb 2006 19:00:00 +0900(JST)
①Received:from fumidai.ne.jp (meiwaku.ne.jp) by r_shoujiki.ne.jp
①     with SMTP XXXXXXXXXXXXXX
①     for tanaka@shoujiki.ne.jp Sat,18 Feb 2006 19:00:00 +0900(JST)
Date:Sat,18 Feb 2006 18:59:00 +0900(JST) from:”akutou” to:tanaka@shoujiki.ne.jp

*****************************************************

①からサーバー②を経由して【waruihito@yahoo.jp】から
【tanaka@shoujiki.ne.jp】
宛てに2006/02/18土曜日午後7時に届いたメールの例です。メールサーバーの経路と
しては【r_shoujiki.ne.jp】が【fumidai.ne.jp】からメールを受け取ったという経

になっていますが、4行目の【fumidai.ne.jp】と【meiwaku.ne.jp】が本来、同じに
なるはずなのに【meiwaku.ne.jp】(本来のサーバー名 不正中継に使われたサー
バー
)のメールサーバーが【fumidai.ne.jp】(ウソのメールサーバー名)のメールサー

ーの名前をかたっていることが読み取れます。また、送信者のプロバイダが
【yahoo.j
p】にもかかわらず4行目の【fumidai.ne.jp】と【meiwaku.ne.jp】が【yahoo.jp】

はないことなどから、このメールはスパムメールで、【meiwaku.ne.jp】のメール
サー
バーではスパム対策がされていない不正中継可能なメールサーバーと読みとれます。

                                  (Nao)