大切なデータを守るために

7月 01
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パソコンが進化するにつれハードディスクの大容量化も急速に進み、ハードディス
クの空き容量を気にすることなくデータを保存することができるようになりました。
しかし、その反面パソコンやハードディスクが破損した際に受ける損害も大きいもの
になってしまいます。そこで今回は〝大切なデータを守るために〟をテーマにいくつ
かのツールやバックアップ方法をご紹介したいと思います。

1.コンピュータウイルスからデータを守る
 一昔前までは普通にパソコンを使用しているだけなら進入の心配も殆どなかったウ
 イルスもインターネットの普及により「身近なもの?」になってきました。
 
 先日私のところに友人から一通のメール、文章を読み終わった後に受信トレイを見
 ると同一の友人からもう一通のメールが、中には添付ファイルだけがポツンと、別
 に「ファイルを添付する」という内容のメールでもないのに何だろう?また何かふ
 ざけた内容のものでも送ってきたかと思いましたが、あまりにも添付ファイル名が
 不自然すぎると思い友人に確認したところ「ファイルの添付なんてしてないよ!」
 とのこと、もしかしてと思いウイルスチェックをしたところやっぱりウイルス。
 友人も感染していたことには気づいていませんでした。
 
 このように最近のウイルスは感染したパソコンのアドレス帳を使用してメールを勝
 手に送信し増殖するものも増えてきています。
 業者から受け取ったメールで感染したのならば文句を言って修復させることもでき
 ますが、これが得意先からの物となるとそうもいきません、やはり自分で防衛する
 のが一番確実で安全です。
 
 ウイルスチェックソフトも個人向けのもであればそんなに高価なものではありませ
 ん、是非導入を検討してみてはいかがでしょうか?
 「怪しいファイルは開かない!」という防御方法もありますが、先に紹介したよう
 に、あたかも知り合いが添付してきたかのように進入するウイルスです、「何だろ
 うと?」と思ってクリックしたら最後です。

 ノートンアンチウイルス2001
 詳細は URL = http://www.symantec.com/region/jp/products/nav2001/index.html

 ウイルスバスター2001
 詳細は URL = http://www.trendmicro.co.jp/homeuser/index.htm

 ※既に導入済みの方もワクチンのアップグレードはこまめに行ってください、ウイ
  ルスもワクチンも日々生まれています。

2.操作ミスでデータを消してしまった
 Windowsの登場によりドラッグandドロップで「ごみ箱」へ、またはファイルを選択
 して【Delete】キーで簡単にファイルを削除できるようになりました。
 「ごみ箱」から拾える状態ならば全然問題ありませんが、「ごみ箱」が一杯だった
 場合は「ごみ箱」に入らずそのまま消えてしまいます。また、たとえ「ごみ箱」が
 空っぽだったとしても、フロッピーディスクやMO、またネットワークを介しての
 他のコンピュータのファイルを削除した場合はそのまま消えてしまいます。
 
 そのような場合には諦める前に『FINAL DATA』というツールを試してみ
 てはいかがでしょうか?
 自分のハードディスクのデータならば復活できるツールは他にもありますが、この
 ツールは上記のようにフロッピーディスク、MO、ネットワークドライブで削除し
 た場合のデータも復活することができます。
 ただし、必ず復活を約束するツールではありませんのでご注意ください、復活でき
 ないデータもあります。
 また、削除後にパソコンを使用すればするほどそのデータの復旧率が下がって行き
 ますので、復旧をお考えの場合はこのツールを導入するまでパソコンを使用しない
 ようにしてください。

 FINAL DATA
 詳細は URL = http://www.finaldata.ne.jp/

3.何はともあれバックアップ
 上記のように、ウイルスに感染しパソコンが壊れたり、ファイルを削除してしまっ
 てデータが復旧できなかった場合に備えて、やはりバックアップは重要になってき
 ます。
 しかし最近のハードディスクは大容量で、その中に入っているデータをパソコンの
 外で保管するのにフロッピーディスクを使用したのでは、何百枚必要になるかわか
 りません。
 そこで、MOや最近流行りのCD-R、DVD等のバックアップメディアを考える
 のですが、いいものを購入しようとすると結局5~6万円ぐらいの出費になってし
 まいます。当然安いものもありますが、データの書き込み速度が遅かったり等、使
 い勝手がいまいちになります。「データを保存するためにだけに5~6万円の出費
 は….」と考えてしまう場合はあともう1~2万円追加して低価格パソコンをもう
 1台購入し、簡易LANを構築するという手段もあります。
 データの複製が他の場所にあればそれでバックアップになりますので、あえてバッ
 クアップ装置を購入しなくても大抵のことは対処できます。
 既にLANを構築している方は空き容量のあるパソコンにコピーをしておくことで
 とりあえずご自分のパソコンが壊れても重要なデータは別のパソコンにあるので一
 安心ということになります。

 結局データを守るためには〝バックアップを取る〟ことが、どんなツールにも負け
 ないもっとも〝確実〟な方法ということになりそうです。
                                           (Bakusuke)