CRM(Customer Relationship Management)と営業日報

1月 01
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皆様、新年明けましておめでとうございます。
本年も私どもは、良い製品を良いサービスと共にリーズナブルな価格で皆様にご提供
出来るよう最善を尽くして行きたいと思っておりますので、本年もどうぞよろしくお
願いいたします。

 さて、今月のニュースは、現在、御社でお使いいただいている、コンピュータシス
テムを今後どのように改良して行くことにより、『より良い道具(システム)になる
か!』という視点で、お送り致します。

 皆様方は業務効率の向上を目的に、システムを御使用いただいていると思います。
ではこの先、さらに業務効率を向上させるには、どのようにシステムを改造し、構築
していったら良いでしょう?

 その方法の一つに、販売管理だけでなく、財務管理や給与管理、生産管理等もシス
テムに統合し、いわゆるERP(Enterprise Resource Planning)システムを構築して
いくという方法があります。
また、それを更に発展させていき、原材料の供給から顧客への製品提供までの物の流
れの、連鎖全領域をマネジメント対象とし、サプライチェーンの各機能全体を最適化
させて、利益の最大化、在庫削減、トータル経費の最小化を実現していく、SCM(Sup
ply Chain Management)を行う仕組みを作れると最高だと思います。

 とは言ってもまだまだ、景気の悪いこのご時世、なかなかそこまでのシステム構築
するのは難しい状況だと思われます。「そんな仕組みが作れれば苦労しないわー」、
ですとか、「業務の効率化を考えるぐらい忙しくなったらいいねー」等というお話し
もしばしば耳にします。

 それでは受注、売上を伸ばすためには、どのようなシステムを構築していけばよい
でしょうか?

 これまた方法の一つですが、CRM(Customer Relationship Management)の仕組み
作りがあるかと思います。ご存知の通り、顧客関係性重視の情報マネジメントで、顧
客に関する色々な情報をデータベースによって一元管理し、顧客ニーズに合った個別
対応を可能にして、より効率的、効果的に顧客を創造し、維持することを目的としま
す。

 では「具体的にどのようにそれを構築していくの?」となると思います。いきなり
大規模なシステムを構築しようとすると、やはり負担は大きくなってしまいます。そ
こで皆様がお使いのシステムの【得意先マスタ】を思い出してみてください。

 今現状のシステムにあるマスタに登録されている情報は、会社名、住所、電話、F
AX、取引条件、業種や地区等の基礎情報だと思います。そこに、様々な情報を登録
したり、参照したりできるようにしていきます。例えば、最後に売上した日付や、最
後に入金した日付など、現状は売上履歴や、入金履歴から顧客を選んで、参照しなけ
ればいけないものを、マスタの画面から見られるようにします。つまり、【得意先マ
スタ】を開けばありとあらゆる情報がそこから見られるようにするのです。そうする
ことにより、どなたでも簡単な操作で、顧客の様々な情報を参照する事が可能になり
ます。

 取引情報は、取引があれば自然にデータが蓄積されていきますが、それ以外のデー
タは、「誰がどのように登録していくのか?」ということになります。顧客とよく接
していて、顧客の情報をたくさん知っているのは、やはり担当営業マンの方というこ
とになると思います。つまり、営業の方が1日の営業活動を報告する、〝営業日報〟
こそが、顧客情報が詰まったものだと思います。

 営業マンの方が提出した〝営業日報〟を上司の方が、目を通してファイルに綴じる
それを、後から何かあったからと言って見ることは少ないと思います。やはり一つは
日報が紙なので、検索が大変だということもあると思います。それがパソコンに入っ
ていたら、検索が楽に、しかも誰からも見られると言うことで、素晴らしいデータの
共有になるのではないでしょうか。

 〝営業日報〟は書くのではなく、入力するということになります。○月×日にお伺
いして、注文をいただいた、○月×日に納品した、喜ばれた、クレームがでた、どう
対処した、等を全て入力していきます。そうすることにより、上司の方も、問題のあ
った顧客の動向を特に注意して見るということも可能になります。

 営業マンの方が、不在時にあった電話のメモも、この顧客管理画面に登録しておき
営業マンの方は戻ってきたら、【問い合わせあり】の画面一覧で確認して、フォロー
をする。

 もしくは、営業マンの方が、外出中に自社のサーバーへアクセスして、顧客情報を
見たり、自分への伝言がないかを見てフォローする。

 電話を受けた方が、この顧客情報によりお客様のフォローをできたり、一言添えら
れたら、顧客満足度も向上するのではないでしょうか?それが、クレーム後のフォロ
ーだったら、なおさらお客様は「お!?」と思うはずです。

 あるいは、顧客データベースから、ある条件の顧客だけにメールを配信する。
などなど。。。

 好き勝手なことを書いていますが、どこまで行うかは、皆様の業種や営業形態によ
り様々であるとは思います。しかしながら、情報を一元管理でき、顧客関係性重視の
マネジメントを行い、管理職の方のマネジメント効率もあがるということは、御社の
プラスになること間違いなしです。

 皆様に御使用いただいている弊社システムの【得意先マスタ】をカスタマイズし顧
客管理、営業日報管理を追加し、営業体制を強化し全社で営業をかけれる仕組みを作
るなんていうのはいかがでしょうか?帳票の様式やコードの桁数、入力項目の追加だ
けでなく、こういった追加機能を盛り込んでこそ、高価なカスタマイズ対応ソフトが
より効果を発揮すると思います。

 もしかすると、今年はIT投資促進税制で、ソフトウェアやリースを利用した場合で
も特別減税が適用になるかもしれません。それを機に是非今年は、営業により役立て
られるシステム作りを検討してみてはいかがでしょうか?

 ご相談いただければ、皆様と一緒に色々な方法を検討、ご提案させていただきます
ので、何なりとお申し付けください。

                              (Black Knight)