ドメインって何ですか?

9月 10
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まずは、ドメインというものについて説明させていただきます。

ドメインって何だ?と思う方も多いと思いますが、皆さんはホームページを閲覧する時にそのHPの名前を入力しますよね?IE(インターメット・エクスプローラーのことですよ)のツールバーの下に表示される「www.yahoo.co.jp 等が有名ですね。” target=”_blank”>http://www~」という部分です。実はあれこそがドメイン名なのです。身近な例としては、「YAHOO!JAPAN」の www.yahoo.co.jp 等が有名ですね。

本来インターネットの世界では、すべてのHPはIP(インターネット・プロトコルの略称ですよ)アドレスという12桁までの数字(例:230.165.49.7)で管理されています。IPアドレスというのは、ホームページのアドレス(住所)なのです。しかしこれは人間にとっては非常に覚えづらく使いづらいために、各IPアドレスに対応した個別の名前をつけてサーバー上で相互に変換しています。

たとえば当社のHPは www.sc-ltd.co.jp(ドメイン名)、 210.145.47.237(IPアドレス)のどちらを入力しても表示されます。

サーバー側で

ドメイン名 → IPアドレス

ドメイン名 ← IPアドレス に変換しているからです。

ご自分でホームページを開いている方はご存知かと思いますが、普通はドメイン名の部分は「ISPのドメイン名」+「自分のドメイン名」(例:「 www.so-net.ne.jp 」 + 「 /scl/index.htm 」→ www.so-net.ne.jp/scl/index.htm )となります。

個人で使用する場合はこれで全く問題ありませんが、やはり企業のHPは「~.com」や「~.co.jp」等の独自ドメインの方が覚えやすいし、企業への信頼感も増し、それにカッコイイです。ステイタスという奴です。

このドメイン名もIPアドレスも、世界に一つしか存在しません。同じドメイン名を複数のユーザーが所持することはできないのです。ドメイン名は好きなものを自由に使えるわけではなく、重複しないように管理している団体が存在します。日本の場合はJPNIC(日本ネットワーク・インフォメーション・センター)が管理していますので、通常はこちらにドメイン取得の申請をします。

ドメインの取得は基本的に早いもの勝ちなので、自分の欲しいアドレスが既に他人に使用されている場合もあります。独自ドメインが欲しい場合は、早めに申し込むのが吉です。

IPアドレスも重要です。

通常のダイヤルアップ接続によるインターネットの場合、IPアドレスは繋ぐたびに変化します。これは、プロバイダが自動的に空いているアドレスを順に割り当てるからです。

しかし、IPアドレスが変動してしまってはIPアドレスと対の存在である筈のドメイン名との関連性が取れません。

そこで、固定IP型常時接続の契約が必要になります。電話業者との契約内容によって使用できるIPアドレスの数が違いますが、通常は8~16個のアドレスが固定で割り当てられます。IPアドレスもJPNICによって管理されていますので、ここで割り振られるアドレスもJPNICから割り振られたものになります。

自社のホームページを持つ場合、普通は独自にドメイン名を取得し、自社にサーバーを置きます。しかし、これは結構コストのかかる業務です。

例をあげてみましょう

◆独自ドメインを取得する必要がある。

(JPNICにドメイン使用料を支払わなければいけません)

◆自社サーバーを持つ必要がある。

(できればバックアップサーバーも必要です)

◆回線は常時接続回線でなければいけません。

  (固定IP型の契約が必要です)

 ◆セキュリティ問題

 (インターネット上にはハッキングやウィルス等の悪意に満ちた行為が存在します。

これらから自社サーバーを防御しなければならないのです)

 ◆管理者の育成が必要

  (上記の件も含めて、ネットワークを管理できる人材を育成しなければなりません)

ざっと上げただけでも、結構大変そうですね。

特にネットワーク管理者の育成については、本来の業務とは異なった仕事をする必要があり、会社全体の業務効率が落ちてしまう場合もあります。

実際問題としても、なかなかこの業務に人員を割くことは難しいと思います。

そこで登場するのが「バーチャル・ドメイン」(ちなみにバーチャルという言葉は架空のという英語だそうです)という技術です。

通常1つのドメインには最低1台のサーバーがあります。 言い方を変えますと、1台のサーバーには 1個のドメイン名がついています。

旧来、1ドメインには専用のサーバーを置いて運用していました。専用のサーバーを持つことは大きなトラフィックのかかる大企業のページ等では大切なことですが、一般企業の通常のHP公開やメールサーバーとしての運用だけを考えると、そこまでの設備を複数個もつメリットはあまり無く、リソースの無駄になります。

バーチャル・ドメインとは、1台のサーバーに複数のドメイン名を 割り振った環境を指します。
 つまり、複数のIPアドレスが1台のサーバーを指している事になります。
それぞれのIPアドレスは固有の名称(ドメイン名)を持ち、一見関係のない 別個のWWWサーバーにアクセスしたように見えるのですが、最終的には同じNET(回線のライン)に集まり、そして同じマシンに吸い込まれているのです。
 最終的に同じWWWプログラムで処理されますが、そのWWWプログラムが、どのIPアドレスへの要求かを判別し、そのつど読み出すべきHTMLの入っているデイレクトリを判断して変えているのです。

このように1台のサーバーで複数のドメインを管理できることによって、サーバー維持費等の経費を削減することができ、その結果ホスティングサービスの価格を低く抑えることができます。

現在、当社でもバーチャルドメインによるお客様へのレンタルサーバー事業の準備を進めています。サービス開始の暁には、独自のホームページやメールサーバーを持ちたかったが社内に管理者がいなかったり、サーバーや回線を用意するのに躊躇していらしたのなら、この際に導入を検討してみてはいかがでしょうか?

 以上、まずは、基本中の基本であるドメインのお話でした。

(RK)