Microsoft Officeの購入方法を再確認しましょう

6月 29
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皆さんこんにちは。サッカーワールドカップが始まり、連日連夜、熱戦が繰り広げ
られております。そのせいで寝不足続きの方も多いのではないでしょうか?そういう
私は今のところ、「にわかサッカーファン」にはなっておらず、朝のテレビニュース
でダイジェストを観て満足しております。日本代表が決勝トーナメントに進むことを
静かに応援し、無事に日本代表が決勝トーナメントに進出したら「にわかサッカーフ
ァン」に変身しようと思います。

それはさておき、皆さまご承知の通り、2020年の東京オリンピックイヤーに“Wind
ows 7”のサポートが終了いたします。そのタイミングで“Windows 7”パソコンの入
れ替えをご検討する企業様が多いと思いますが、その時に購入するパソコンには“Wi
ndows 10”がプリインストールされています。弊社ニュース2018年2月号でご紹介し
た“Microsoft 365”がどのように展開されているか気になるところですが、今回の
ニュースでは「企業で利用するOfficeの選択肢」という事で少しご紹介したいと思い
ます。

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┃1┃購入・利用方法は4種類
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Microsoft Officeを購入・利用するには以下の4種類の方法があります。

・プリインストール版
皆さまにとって、もっとも馴染み深い購入形態かと思います。購入したパソコ
ンにあらかじめOfficeがインストールされています。

・パッケージ版
パソコンとの同時購入ではなく、後からOfficeソフトを購入する場合に選択さ
れることが多く、店頭でパッケージを購入するほかに、製品をダウンロード購入
することもできます。

・ボリュームライセンス版
パソコンとの同時購入ではなく、後からOfficeソフトを購入するということで
は、パッケージ版と変わりませんが、一度に購入する本数が5本以上の場合には
ボリュームライセンスで購入した方が、パッケージ版を購入するよりコスト的に
メリットがあります。

・Office 365
Officeを購入するのではなく、一定期間の利用料を支払うという形でOfficeを
利用します。

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┃2┃ライセンスタイプ
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前項で4種類の購入・利用方法をご紹介しましたが、ライセンスタイプとして分類
すると永続とサブスクリプションの2種類になります。

・永続
Office 365以外の3つは永続タイプとなります。1度購入すると購入したバージ
ョンのOfficeを永続的に使用することが可能です。ただし、プリインストール版
に限り、購入したパソコン上でのみという制限がありますので、パソコンを買い
換えた場合は新しいパソコンにインストールして使用することはできません。

・サブスクリプション
Office 365がこのタイプとなり、購入ではなく利用料を支払います。利用期間
中は常に最新のOfficeを利用することができます。

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┃3┃1ライセンスあたりのインストール可能台数
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利用するOfficeのライセンスタイプにより、1ライセンスあたりでインストールで
きるデバイス台数が異なります。Officeの利用方法によってはプリインストール版を
購入するよりお得になる可能性があります。

・プリインストール版
前項の記述と内容が重複しますが、プリインストール版は同時に購入したパソ
コン上でのみ利用可能です。

・パッケージ版、ボリュームライセンス版
この2つの購入形態では、1ライセンスあたり同一ユーザーが使用する2デバイ
スまでインストールして利用することが可能です。別々なユーザーが使用するパ
ソコン2台にインストールして利用できるという事ではありませんのでご注意く
ださい。

・Office 365
1ライセンスで5台のスマートフォン、5台のタブレット、5台のパソコン(Wind
ows、Mac)にインストールすることができますが、あくまでも1ユーザーあたり
というのが前提です。さすがに1人でこの数のデバイスを使うとは考えにくいで
すが、ライセンス上、最大15デバイスまで利用することが可能です。

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┃4┃価格について
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どの購入方法が1番お得にOfficeを利用できるかというところも気になる点だと思
いますが、これは購入時期やどのようにパソコンやデバイスを利用するかによって大
きく異なってきます。仮に新しいOfficeが発売されてからサポート終了まで同じバー
ジョンのOfficeを使い続けるとした場合は、プリインストール版ではなく、パッケー
ジ版を購入したほうお得という計算になります。

Office製品は発売から約10年サポートされますので1度購入したOfficeを10年使う
という計算をします。プリインストール版の金額はハードウェア本体と一緒になって
いるのでわかりにくいですが、“Office Home and Business 2016”だと概ね\30,000
.-くらいです。“Office Home and Business 2016”のパッケージ版は概ね\35,000.-
くらいですので、一見プリインストール版の方がお得に見えますが、プリインストー
ル版は同時購入したパソコン以外で利用することができません。

購入したパソコンを10年間使い続ければ、プリインストール版の方がお得になりま
すが、だいたいの方は10年の間に最低1回はパソコンを買い替えるのではないでしょ
うか。プリインストール版の場合はパソコンを買い替える際に、例え同じバージョン
のOfficeでも、もう一度プリインストール版を購入しなくてはいけませんので、合計
\60,000.-かかる計算となり、パッケージ版の方がお得になります。

また、最初からデスクトップパソコンとノートパソコンの2台を使用すると決まっ
ている場合もプリインストール版ではなく、パッケージ版を購入して2台のパソコン
にインストールしたほうがお得という事になります。

このようにOffice製品の社内展開をしっかりと計画が立てられる場合、使用するOf
ficeアプリケーションや、購入台数によってはボリュームライセンス版の方がさらに
コストメリットが出るという事になります。しかし、きっちりソフトウェア資産を管
理するというのは管理コストもかかりますので、パソコン台数がそれなりに多くなけ
れば、結果的にパソコン購入時に最新版のOfficeをプリインストール版で購入すると
いうのが良いのかもしれません。

“Office 365”の利用料は1ユーザーあたり年間\10,800.-ですので、先ほどと同じ
く10年使うと仮定すると、\108,000.-となります。“Access”“Publisher”というO
fficeアプリケーションが含まれているという点と、利用期間中は常に最新版のOffic
eを利用できるというメリットはありますが、金額だけで見ると1人で3デバイス以上
利用しないとコスト的なメリットはあまり感じられません。

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┃5┃Office 365を利用する意味は?
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“Office 365”を利用するメリットはOfficeアプリケーションの利用という事だけ
では見出すことができません。前項でご紹介した“Office 365”の利用料にはクラウ
ド上に1TBのオンラインストレージが付いており、そこでのファイル保存とファイル
共有が大きな意味を持ちます。クラウド上に保存したファイルにどこからでも、どん
なデバイスからでもアクセスし、情報の確認や編集ができるというのが大きなメリッ
トです。

例えば「文書の作成を社内のパソコンで行い、作成した文書の見直しは電車やバス
での移動中にスマートフォンで行う。」という使い方ができます。また多少制限はあ
りますが、「クラウド上に保存したExcelやWord、PowerPointのファイルを複数の人
で同時に編集する」というコラボレーションも可能になります。このように“Office
365”はOfficeアプリケーションだけではなく、情報の共有基盤をクラウドに移行す
るという点が最大の特長となります。

“Office 365”についてもいくつかのエディションが用意されており、様々な情報
を様々な形で共有できます。今回はOffice製品の購入方法の1つとしてのご紹介にと
どめますが、これから迎えるパソコンの入れ替えや、働き方改革への取り組みにあた
り、Office製品の購入方法と情報共有の手段としてご検討いただき、ぜひ弊社にご相
談いただけたらと思います。