Office2016新情報

10月 29
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Windows10の発表からまだ間もないのですが、マイクロソフト製品のもうひとつの雄

であるOfficeも2013から2016へバージョンアップされました。

幸い今回のバージョンアップではユーザインターフェースの変更が最小限に抑えら

れ、過去に何度か経験した「あの機能はどこへいった?」という事に悩まされなくて

済みそうです。

いろいろな機能追加もあますが、どちらかというとクラウド上のOfficeファイルに

対して、複数のユーザーが同時に編集する「共同作業」に力が入れられたように感じ

ます。

しかしクラウド環境へのシフトや多様なデバイスへの対応などを考慮した結果、

Office購入のライセンス形態は前バージョンあたりからかなり複雑化しています。

今回は個人用Officeに絞り込んで、製品体系を紹介したいと思います。

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┃1┃用語と概念

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Office2016以前から使われていた用語ですが、これには慣れておいたほうがよさそ

うです。

①永続ライセンス

旧来からある、「買取」形態です。

一度購入するといつまでも使い続ける事が出来ますが、新製品が発表されて

も無償バージョンアップはできません。(過去に何度か新製品発売前に旧製

品を購入しても無償バージョンアップ可能という発売は行ってきました。)

Office2010のときには「2年間使用可能」の製品もあったので、それに対し

て一生使えるという意味で「永続」と名前がつけられています。

②サブスクリプション

前バージョンから登場した「使用料徴収」形態です。月払や年払があります。

新製品への移行は無償で行えます。そのためOffice365というサービス名とな

り、2013や2016などのバージョンをあらわす表示はありません。

このサービスにはクラウドストレージOneDriveの1TB使用権やSkype月60分通

話も付帯します。

でも実際の販売パターンには「永続ライセンス」や「サブスクリプション」の単独

だけではなく「混合型」の製品もあるため、説明の随所にこの用語が使われています。

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┃2┃購入の形態

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Officeを単独購入するケースと、パソコンに初めからインストールされている形態

があります。

①パッケージ製品

パソコンとは別にOfficeを用意するときに購入します。企業向けにはボリュ

ームライセンスという形態もありますが、個人向け製品は先程登場した「永

続ライセンス」と「サブスクリプション」に分けられます。

永続ライセンスのタイプ(通称 Office 2016)

従来製品と同じ分類で、以下の3つが販売されます。

・Office Personal 2016(Word,Excel,OutLook)

・Office Home & Business 2016(上記+ PowerPoint,OneNote)

・Office Professional 2016(上記+ Publisher,Access)

2台のパソコンへインストール可能です。

製品はインターネット上のサイトでも量販店でも販売しています。

但し店頭で購入する場合でも商品は「箱」に入っていません。

プリペイドようなPOSAカードのみとなっています。そこに記載され

た内容を元にソフトウェアはダウンロードで入手となります。

また従来存在した、「アップグレード版」がありません。旧製品を

使用していた人もOffice2016は新規購入が必要です。

サブスクリプションのタイプ(通称 Office 365)

こちらは1製品のみが用意されます。

・Office 365 Solo(Word,Excel,OutLook,PowerPoint,OneNote

Publisher,Access)

永続ライセンス版のProfessionalと同じフルバージョンです。

2台のパソコン、2台のタブレット、2台のスマートフォンで使用

可能です。後術するOffice Mobileを使用する権利が付帯します。

こちらも、ネットや店頭の支払で入手可能です。

②プリインストール製品

パソコン購入時にインストールされています。今まではこの形態で利用して

いる方が多かったと思います。

プリインストール製品はOffice Premiumと呼ばれ、永続ライセンスとサブス

クリプションの混合型となっており、Office365サービスが1年間無償(2年

目以降は別途契約)で利用可能となっています。

永続ライセンス+サブスクリプション(通称 Offcie Premium)

パッケージ製品の永続ライセンスと同じ分類です。

・Office Personal Premium(Word,Excel,OutLook)

・Office Home & Business Premium(上記+ PowerPoint,OneNote)

・Office Professional Premium(上記+ Publisher,Access)

2台のタブレット、2台のスマートフォンで使用可能です。後述す

るOffice Mobileを使用する権利が付帯します。(Office2016とは異

なり使用できるパソコンは1台のみです)

2年目以降も「Office365サービスOfficePremium搭載パソコン専用」

を購入すると、Office 365サービスが延長できます。

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┃3┃他の対応デバイス

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元々はWindowsを中心に発展してきたOfficeですが、MacやiOS、Androidを搭載する

タブレット、スマートフォン版のラインナップも充実しました。

①Mac版

プリインストールは存在せず、パッケージ製品のみです。Windows版と同様に

永続ライセンスとサブスクリプションがあります。

永続ライセンスのタイプ(通称 Office 2016 for Mac)

Windowsと若干異なるラインナップです。

・Office Home & Student 2016(Word,Excel,PowerPoint,

OneNote)

・Office Home & Business 2016(上記+ Outlook)

2台のパソコンへインストール可能です。Mac版の永続ライセンス

にはPublisherとAccessを含むProfessionalがありません。

サブスクリプションのタイプ(通称 Office 365)

こちらはWindowsと全く同じ製品が適用されます。。

・Office 365 Solo(Word,Excel,OutLook,PowerPoint,OneNote

Publisher,Access)

②Mobile版

こちらは全てサブスクリプション形態です。使用デバイスの画面サイズによ

って無償使用できる機能が異なります。

デバイスが10.1インチ以下の場合

ベーシックな編集機能は非商用に限り無償提供されます。商用使用

もしくはプレミアム機能を使う場合ははOffcie365契約が必要です。

これは「Office Mobile プラス Office365サービス」と呼ばれます。

デバイスが10.1インチ以上の場合

表示は無償ですが、編集機能はOffcie365契約が必要になります。

こちらは前述の「Office Premium」としての扱いになります。

以上が個人向けOffice製品の全体構成になります。

残念ながらOffice購入のパターンはちょっと複雑な形態になってきました。

日本独自の仕様「永続ライセンス」を残した結果、こうなってしまったようです。

しかしマイクロソフトではOffice2016の販売にあたって「永続ライセンス」をあま

り前面PRはしていません。

今後は海外市場のようにサブスクリプション(Office365)形態の販売方法が中心に

なっていくものと思われます。

これを高いと見るか安いと見るか?試しに1ライセンス購入してみるのも良いかも

しれません。手続き等でお困りの場合は弊社担当までご連絡ください。