続 初期費用、運用費用がかからない独自ドメインの運用

5月 31
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皆さんこんにちは。北海道も桜が咲き、すっかり春になりました。いつもはゴールデンウィーク後半に咲く札幌の桜も温暖化の影響なのか、平年より14日も早く、観測史上で最も早い開花となりました。

さて今回のニュースは、2007年の7月号で〝初期費用、運用費用がかからない独自ドメインの運用〟としてご紹介いたしました、『Microsoft Office Live』が2008年3月6日より『Microsoft Office Live Small Business』と名称を変更し正式サービスになりましたので、改めて『Microsoft Office Live Small Business』についてご紹介したいと思います。

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┃1┃3種類あったサービスレベルが1本化
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 今までBeta版としてサービス提供されていた『Office Live』ですが、Beta版の時は無償で利用できる『Office Live Basics』、有償で利用する『Office Live Essentials』、『Office Live Premium』とサービスラインアップが3つありましたが、正式版からはラインアップが『Office Live Small Business』と1本化され、基本的な利用は無料で、そこに有料オプションを付加するという形式に変更されました。

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┃2┃無償サービスが拡充
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 Beta版だった頃の無償で利用可能な詳しい機能の紹介は過去のニュースhttps://www.sc-ltd.co.jp/modules/weblogD3/details.php?blog_id=73をご参照いただきたいのですが、正式版の主な機能は
・ホームページのホスティング容量:500MB
・電子メールアカウント:100アカウント
・1アカウントの電子メール容量:5GB
とメール部分が拡充されたのに加え、
 ・ワークスペース容量:50MB
 ・ワークスペースアカウント数:5カウント
 ・グループウェア:GroupBoard3.0
 ・顧客管理:Contact Manager
 ・Office連携:Outlook、Access、Excel
等のBeta版では有償だった機能も無償で提供されます。
また、ホームページの作成も3rdパーティー製のホームページ作成ツールでデザインしたものもアップロードできるようになりました。

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┃3┃汎用ドメインの取得はオプションに。。。
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 私的に正式版のサービスで唯一残念に感じたのは、汎用ドメインの取得が全て有償になったことです。Beta版の時は利用申し込み時にドメイン取得が必須(「.com」、「.info」、「.net」、「.org」のドメイン取得は無償で、「.jp」ドメインの取得が有償)だったのですが、Beta期間中の利用者からのフィードバックに〝ドメインを持ちたくない〟〝すでに取得しているドメインを利用したい〟等の要望があったために、正式版からは独自ドメインの取得はオプションとなり有償になりました。具体的には「.com」、「.info」、「.net」、「.org」は登録初年度無料で、2年目以降\2,020.-/年がかかります。ただし、Beta版から参加したユーザーの「.com」、「.info」、「.net」、「.org」ドメインに関しては今後もMicrosoftが更新料を負担してくれます。「.jp」ドメインについては\9,440.-/年となり、初年度も有償となります。
また、正式版から参加するユーザーも「○○○○.web.officelive.com(○部分はお好きな名前)」のような4thドメインは無償で取得、運用することが可能です。

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┃4┃利用開始手続きの簡略化
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 3で紹介したように汎用ドメイン取得がオプション化されたことにより、利用手続きが簡略されました。ドメイン取得、クレジットカード番号の登録等が必須だったのですが、正式版ではこれらの手続きが不要となりました。大まかな利用開始手続きは

 [手順1]Live ID、メールアドレス保有の確認
  ・Windows Live IDを持っている
  ・HotmailやWindows Live Messengerを利用している
  ・Hotmail以外のメールを持っていて、それを利用する
  のいずれかに該当する方は[手順3]へ

  [手順2]Live IDの取得
   ・メールアドレスを持っていない
   ・メールアドレスを持っているが、Live IDとしては使用したくない
   という方はhttp://get.live.com/にアクセスして新たにLive IDを取得し[手順3]へ

  [手順3]Microsoft Office Live Small Businessへのサインアップ
   ①http://smallbusiness.officelive.com/へアクセスして【サインアップ】ボタンをクリックします
   ②Live ID、Hotmail ID、Messenger IDを持っている方は【サインイン】ボタンをクリックしてサインインします。既存メールを利用する方は「電子メールアドレス」欄に使用するメールアドレスを入力して【作成】ボタンをクリックします。
   ③画面指示に従い入力し手続きを完了させます。
  
  。。。文章で見ると大変に思われそうですが、実際に行ってみると全く難しくありませんのでご安心ください。
 
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┃5┃ホームページの作成と公開
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 〝Office Live〟の登録が完了すると、ホームページを公開する場所が提供されます。簡単なホームページならば、〝Office Live〟の管理画面上、つまりIEまたはFirefox上でページを作成することが可能です。あらかじめテンプレート化されたホームページのベースが提供されていますので、素材(掲載文書や写真、ロゴなど)をご用意いただければ、テンプレートにはめ込んでいくだけでホームページが作成できます。「ページエディタ」と呼ばれるツールで各ページの内容を編集、作成し、「サイトデザイナ」と呼ばれるツールでホームページ全体のデザインを設定します。
 また、ホームページへのアクセスレポートも標準装備されていますので、ホームページにどのような反応があったのかを把握することができます。

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┃6┃メンバー内で情報を共有
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 〝Office Live〟では様々な情報をメンバー内で共有することが可能です。
 ◆コンタクト マネージャ
   「コンタクトマネージャ」とは会社情報や、顧客情報、案件情報等を共有できるツールです。会社情報、顧客情報にはビジネスメモ、コンタクト履歴、案件などを、また、案件情報には製品情報やビジネス活動のメモを関連付けて保存することが可能です。

 ◆GroupBoard
   「GroupBoard」はスケジュール管理を行うツールで、自分やメンバーのスケジュール管理や共有の他に、設備の管理や予約もできます。会議室やプロジェクタ、社用車などの予約状況の把握や会議の予定と一緒に会議室の予約なども行うことができます。

 ◆ドキュメント マネージャ
  「ドキュメント マネージャ」はビジネスで使う共有の定型フォームや、文書や表、画像などを保存するスペースです。

 ◆チーム ワークスペース
   「チーム ワークスペース」は部署やプロジェクトチームのメンバー等、限られた利用者の範囲で共同作業や情報交換ができるWeb上のスペースです。ちょっとした打合せや資料の共同作成などを行う場合に便利です。1対1でのやり取りならば、メールでも十分ですが、複数人となると、メールの送信先や、最新版ファイルの所在など、管理が煩雑になります。ワークスペースならば、編集中のファイルは誰が編集を行っているか等の情報がリアルタイムに表示されますので、同時修正が防止でき、修正後の再配布の手間を省略できます。

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┃7┃ローカルのOfficeアプリと連携
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 〝Office Live〟の「コンタクト マネージャ」 に登録したデータはパソコンにインストールされているExcel、Outlook、Accessのデータとして簡単に取り込むことが可能です。
 取り込んだデータで分析や作表を行ったり、ExcelからさらにcsvファイルとしてOffice製品以外のアプリケーションに渡すことによりデータをさらに有効活用することができます。

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┃8┃有償オプションの内容
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 最後に大まかな有償オプションをご紹介いたします。

 ◆ドメイン関連
  ・com、net、org、infoドメインの登録 \2,020.-/年
  ・jpドメインの登録          \9,440.-/年

 ◆ホームページ関連
  ・容量追加    1GB・・・\670.-/月  2GB・・・\1,210.-  5GB・・・2,020.-/月
 ◆電子メール関連
  ・メールに表示される広告の非表示    \2,690.-/月

 ◆ワークスペース関連
  ・容量追加    1GB・・・\670.-/月  2GB・・・\1,210.-  5GB・・・2,020.-/月
  ・アカウント追加 10名・・・\2,020.-/月 25名・・・\6,740.- 50名・・・\12,140.-/月
           75名・・・\17,540.-/月

 いかがでしたか?実際の画面がないので、なかなか伝わらない部分も多いとは思いますが、基本的には無償なので、まずは申し込んでいただいて使えるかどうかを検証していただくのがよいと思います。最初の管理画面等を見ると一瞬複雑に感じるかもしれませんが、慣れるとそんなに複雑ではありません。弊社で申し込んであるサイトでのデモも可能ですので、興味がありましたら担当営業にお申し付けください。

(TETSUYA)