初期費用、運用費用がかからない独自ドメインの運用

7月 31
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皆さんこんにちは。北海道も暑くなってきて、もうすぐ〝夏〟になりますね。と言
いつつ、6月、7月と2週間に一度ぐらいのペースで週末に海で遊んでおり、既にか
なり日焼けをしております。

 弊社の事務所は人の数以上に、サーバー機やパソコンがあり、それに加えてプリン
タなんかもあります。それらの機器が発する熱は相当なもので、エアコンの風が来な
い部屋の隅の方(私の席周辺)は昨年までいつも32度を超えていました。しかし今
年はエアコンを増設しましたので、非常に快適にお仕事をしています。

 さて、今回はタイトルにありますように、初期費用と運用費用を掛けずして〝独自
ドメイン〟を運用する方法ご紹介いたします。このサービスは何かということ
『Microsoft Office Live』というサービスです。昨年の12月にベータ版として提
供が開始されたサービスで、個人的に気にはなっていたのですが、Windows Vista、
Office2007の発売開始間近だったこともあり、そちらを優先的に調査していまして、
Office Liveの調査や試験まで手が回らなかったのですが、ようやく少し試すことが
できましたのでご紹介します。ただし、あくまでも無料サービスですので、過度な期
待はしないでください。

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┃★┃ドメインの取得・更新料、サーバー使用料が無料!
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 『Office Live』という名称から、MicrosoftのOffice製品群であるExcelやWordの
ようなデスクトップ上で使用するアプリケーション製品を想像される方も多いでしょ
う。しかし『Office Live』はデスクトップ製品ではなく、『Microsoft Exchange Se
rver』や『Microsoft SharePoint Server』といったグループウェア製品のサービス
提供版にあたります。

 このサービスでは大きく分けて〝情報の公開系サービス〟と〝情報の共有系サービ
ス〟の2つが提供されます。〝情報の公開系サービス〟では独自ドメインの取得、
Webサイトの構築と電子メールの運用などが提供され、このサービスにあたる部分が
ドメイン取得料、更新料、サーバー使用料を含めて「3カ月無料」や「初年度無料」
ではなく、「ずっと無料!」で使用することができます。

 無料でどこまでのことができるかと言いますと、
  ・独自ドメインの取得(com、net、org)
  ・電子メールアカウント:25アカウント
  ・アカウント毎の電子メール容量:2GB(25アカウントで50GB)
  ・ホームページのディスク容量:500MB
  ・データ転送量:10GB/月
  ・Web上でのホームページ作成ツールの使用
  ・Webサイトのレポート機能

 という内容になります。ホームページの作成に他のツールを使用することはできず
現在は出来上がったホームページの下の方に『Microsoft Office Live Beta』のバナ
ーが無条件に付きます(ベータ運用終了時にバナーがなくなるかは現段階で不明)。
また、メールの送受信も普通のメーラーで行うことはできず、『Office Live Mail』
というWeb上のメーラーで行います。『Office Live Mail』はデスクトップ製品の
Outlookに似ていて、その中で予定表や連絡先の管理ができます。予定表については
他のユーザーと共有することが可能です。

 この時点で、〝使えねぇ~な~〟と思った人も〝そこそこ使えるじゃん〟と思った
人もいらっしゃるでしょう。私的には、業務上でバリバリと使用するにはちょっと物
足りないけど、例えば、プライベートで参加している野球チームやサッカーチーム等
の運営ページには使えるのかなといった感想を持ちました。また、ここで取得したド
メインの所有権はこのサービスを申し込んだ人にありますので、このサービスをやめ
てもドメインの移行手続きを行うことにより引き続きドメインは使用することができ
ます。ですので現在自社ドメインを持っておらず、とりあえず自社ドメインを取得し
て、簡単な会社案内のページ作成と自社ドメインのメールを使って、追い追いホステ
ィングサービスに移行するという方にはいいかもしれません。jpドメインを希望の方
は有償となりますが取得することができます。もちろんドメイン移行後のドメイン維
持費用はMicrosoftでは負担してくれませんので自己負担になります。

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┃★┃有料サービスでパワーアップ
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 実はこの『Office Live』というサービスには3つのサービスレベルが用意されて
いまして、どのサービスレベルも現在はベータ版としての提供なので無償で使用する
ことできます。先に紹介したのは『Office Live Basics』というサービスレベルで、
このレベルはベータ版としての提供が終了しても引き続き無償でサービスを受けるこ
とができます。この他に、『Office Live Essentials』と『Office Live Premium』
というサービスレベルがありますが、この2つに関してはベータ版の提供が終わり次
第有償提供となります。

 〝Essentials〟のサービス(予定価格 税込2,800円/月)
  ・メールアカウント:50アカウント
  ・Microsoft Office Outlookとの連携
  ・ホームページのディスク容量:1GB
  ・より高度なホームページ作成ツール
  ・専用ワークスペース:10ユーザー/500MBまで
  ・Microsoft Office Live Business Contact Manager
   (顧客や取引先等の連絡先、履歴などを一元管理できるツール)
 
 というような内容で、『Office Live Mail』でしか参照できなかった情報が
Outlookでも見られるようになります。これによりインターネットに繋がっていない
オフラインの時でも、メールの内容チェックや作成ができるようになります。また専
用のワークスペースが用意され、『Microsoft Office Live Business Contact Manag
er』を使用しての情報共有が行えるようになります。部署や、取引先毎にワークスペ
ースを作成することにより、社内はもちろんもこと、取引先との連携も取りやすくな
ります。

 〝Premium〟のサービス(予定価格 税込4,980円/月)
  上記Essentialsのサービスに加え
  ・ホームページのディスク容量:2GB
  ・専用ワークスペース:20ユーザー/1GBまで
  ・ファイル共有
  ・カレンダー共有(選択したユーザーの情報を1つのカレンダーに表示)
  ・プロジェクト管理
  ・Group Board Workspace(グループウェア)

 〝Essentials〟よりさらにグループウェア的な要素が強くなり、単に情報共有だけ
でなく、ファイルの共有も可能となりますので、取引先との共同作業などを効率良く
行うことができます。

 ただしこれら有償サービスについては、現段階で強くはお勧めは致しません。なぜ
なら、有償でグループウェア的なサービスを受けるということであれば、
『Office Live』でなくても他に選択肢があるからです。有名どころで言うとサイボ
ウズ社の『サイボウズ Office6』や、最近はGoogle社の『Google Apps』などがあり
ます。これらのサービスと比較して『Office Live』は価格的に有利ですので、他の
Officeデスクトップ製品と強力な連携が必要な場合は良いと思います。しかし今回は
詳細に触れませんが、Google社『Google Apps』も独自のコミュニケーションツール
とオフィスツールを組み合わせたユニークなサービスですので、検討する価値はあり
そうです。

 途中からタイトルと直接関係のない内容になってしまいましたが、ご不明な点や、
気になる点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

                               (TETSUYA)