ダ・ヴィンチ・コード

5月 01
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最近ダ・ヴィンチ・コードというトム・ハンクス主演の映画が公開されました。
皆様は既に見に行きましたか?
私、実は「まだみていません」皆様からのお仕事優先ですからネ。
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モナ・リザの中に暗号が!!など暗号という言葉が沢山出てきていますが、ここはソフ
トウェア・コンサルタンツ。
コンピュータの暗号について少々お話を。

まず、「なぜ暗号化?」と、いいますと答えは簡単「当事者以外に見られたくない」
からなんですね。
もともとコンピュータは軍事から来ているもの。国家機密であったり重要文章であっ
たり浮気の手紙であったり。それは見られたくないものばかりです。

「そんなもの携帯のようにカミサンに見られないようにパスワードをかければいいじ
ゃないか」と思われるかもしれません。
もちろん大半はこれでカバーできます。もちろんパスワードは重要です。

入口と出口のパソコンはパスワードで守られます。最近だと指紋認証なんていうのも
あります。コマーシャルでもやってますよね。
特にノートパソコンだと必須ではないのでしょうか?例えば盗難にあって機密情報が
ながれるパターンがあります。ノートパソコンは軽いので可能性はありますね。

●それではなぜ「暗号化」なのでしょうか。

実は通信中のデータというのは他の人に傍受される可能性があるのです。傍受される
どころか「改ざん」される可能性もあります。
例えば「あの件300万で発注いたします」を「あの件はキャンセルいたします」と改
ざんされるわけですね。

メールの流れをアウトルックエキスプレスを例にとって簡単に御説明いたします。

1.まずアウトルックエキスプレスでメールを送信すると「SMTPサーバー」というとこ
ろにメールが送られます。このSMTPサーバーのアドレスが間違っている場合は「その
ような送信サーバーはありません」などとエラーが出てきます。

2.次にそのSMTPサーバーはメールの「@」より後のアドレスを探します。
Home@sc-ltd.co.jpの場合は「sc-ltd.co.jp」ですね。
ここが間違っている場合は「そんなサーバーありません」とエラーが出てきます。

3.ついに相手のメールサーバーに届きました。相手のメールサーバーは「home」とい
う箱があるかどうかを確認いたします。
相手のメールサーバーによりますが、無い場合は「そのように人はいません」と送り
主に送ることもありますし、迷惑メールということでゴミ箱に捨てる可能性もありま
す。

4.相手の方はそのメールサーバーからメールを取り出します。

この用にメールはいくつかの経路をたどって到着するのですが、どこで傍受・改ざん
されるかわらないのです。
そこで「暗号化」合鍵や「私からのデータはこのカギを使ってあけてね」ということ
なのです。

基本的にカギがないと中身は何が書いてあるかわかりません。しかしそれでも悪さで
改ざんしようとする人もいるかも知れません。
そのときはカギが逆に「この文章どこか改ざんされているよ」とわかります。

●メールだけではない暗号化
皆さん大体はホームページを見るときには「InternetExplorer」を使用していますね
。きちんとこのブラウザも暗号化に対応しております。
[ヘルプ]-[バージョン情報]を見てください「暗号強度128ビット」などと出てくると
思います。

もし「InternetExplorer」のバージョンが低い場合はきちんとバージョンアップしま
しょう。もしWindows95などを使用していてバージョンアップに対応できない場合は
、次のパソコン購入も考えましょう。

ホームページでの暗号化で身近な例としては「ネットショッピング」が挙げられます
。ネットショップの場合クレジットカード情報はもちろん購入情報や個人情報なども
インターネット上に流れます。

そこで簡単な確認をしましょう。個人情報やカードの情報を入力する場合の「アドレ
ス」を必ず見てください。
Https で始まっていたら大丈夫「セキュア」に守られています。

●そして楽だけど一番怖い無線LANについて
最近、やっかいなケーブルの取り回しなどの楽さのため、弊社のお客さまでもドンド
ン無線LANを導入し始めています。
また、御家庭でも家庭の雰囲気に合わないあのLANケーブルをなくしたいとメーカー
でも無線LANを推し始めています。

でも、きちんと設定しないと一番怖いことになるのも無線LANなのです。

一度、私がお客様の無線LAN設置をしたときのことですがアクセスポイントを設置し
ていないのにアクセスポイントが見え、しかもインターネットが出来てしまうのです

たぶん別階の企業だと思うのですが、企業情報危ないですよね。

「いやー家のパソコンに盗まれるものは入っていないよ^-^」
「みられても大丈夫さ^-^」

ただし、これが一番怖いのです。

世の中のハッカーと呼ばれる人たちは、家のパソコンに入っている年賀状データやお
小遣い表には興味はありません。
もっと凄い情報が欲しいのです。
そこで、自分の居場所を判らなくするする必要があります。

基本的にインターネットに接続するとプロバイダからIPアドレスという世界で唯一
の番号をもらいます。
そして、ホームページを見たり、書き込んだりするとその番号が書き込まれるように
なっています。
おかげで例えば「小学校をターゲットにした脅迫」する書き込みをした犯人等が判る
のです。

では、ハッカーはどうするかというと人のネットワークから進入してあたかもその「
企業」や「家庭」から書き込んだり情報を盗んだように見せかけるのです。

電波が道路まで漏れているなら、敷地に入ることなく無線LANを盗用できます。
情報を盗まれることよりも踏み台にされるということを知って下さい。

モチロン最近の無線LANはパソコンとアクセスポイントの間が暗号化されていて、暗
号を解かなければアクセスポイントを使用できないようになっております。

特にご自身で家の無線LANを設定した方はマニュアルの「暗号化」について読んでく
ださい。わからない場合はソフトウェア・コンサルタンツまで御連絡ください。

●やはりパスワードや暗号化だけでは・・。
個人情報や機密情報はやはりパスワードや暗号化だけではモチロンダメです。きちん
とウイルス駆除ソフトを導入し、アップデートを定期的に行わなければいけません。
ある日お客様個人のパソコンを見たときのウイルスの最終更新日をみたら2004年とい
うこともありました。
もちろんWinnyもだめですね。

やはり安全・安心には最新の注意を払いたいものです。

ダ・ヴィンチ・コード
http://www.sonypictures.jp/movies/thedavincicode/index.html

                                  (たけ)