ホームネットワークを構築してみましょう♪

4月 01
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先日、北海道内の桜の開花予想について発表がありました。今年の北海道は例年よ
り降雪が多く気温も低い日が続いていましたが開花は例年並みとの事です。札幌で5
月5日~10日予定、しかしそんな開花予想をうらぎるかのようなマイナス気温で雪
やみぞれも降り春遠しという感じがします。これからゴールデンウィークを迎え休み
の取り方によっては超大型連休となり旅行に出られる方もきっと多いことでしょう。
中には私のように『混雑きらい』+『寒いのきらい』+『金欠』=『家でおとなしく
している』などと考えてる方もいるでしょう。せっかく長い休みがあるのだからこそ
ゆっくり自宅のネットワーク環境の改善にチャレンジしてみてはいかがでしょうか♪

 パソコンや周辺機器だけでなく、ゲーム機やDVDレコーダー、液晶テレビなどさ
まざま製品でネットワークへ対応するものが増えてきています。自宅にネットワーク
に対応した機器が複数あるのならぜひ組んでみたいのがホームネットワーク。そこで
ホームネットワークを構築することで得られるメリットと基本構成について簡単に説
明していこうと思います。

 ホームネットワークの基本メリットとなるのは、『機能』と『データ』の共有。
特に『機能の共有』はホームネットワークの根本にある特性と言えます。ネットワ
ーク対応機器の場合ホームネットワーク環境下で独立して動作することが可能な為
パソコンが起動していなくてもその機能をホームネットワーク上で利用することが
できます。例えば、ネットワーク対応カメラはWEBサーバ機能を内蔵しパソコン
無しで動作します。ホームネットワーク内のパソコンからだけでなく、出先のパソ
コンや携帯電話などからリモートアクセスでき、ペットのモニタリングや防犯など
に役立つと人気が上がってきている製品でもあります。また、最近ではUSB機器
をネットワーク対応にするコンバータなども登場し、ホームネットワークの機能を
自分なりの工夫で高められる環境が整ってきています。

 次に、ホームネットワークに接続された機器における『データの共有』について
説明していきましょう。データの共有を生かした周辺機器は数多く発売されていま
す。例えばアイ・オーデータ機器(LinkPlayer)やソニー(ルームリン
ク)など複数のメーカーからパソコンで記憶した音楽や画像データをホームネット
ワークを介してTVで再生させるマルチメディアプレーヤーが発売されています。
また、DVDレコーダーにはネットワーク対応製品がラインアップされており、ネ
ットワークを介した録画番組の転送や視聴が行えるようにもなってきています。こ
れらのネットワーク機器と相性がよいのが、ネットワーク対応ハードディスクドラ
イブ(NAS)と呼ばれるものです。これを導入して、TV機能付きパソコンで録
画した番組や音楽ファイル、写真ファイルなどを記録するようにすれば、情報の共
有のメリットを向上させることができるでしょう。

 それでは実際にホームネットワークを構築するにあたり必ず必要となる『ブロー
ドバンドルーター』について説明しましょう。ブロードバンド環境を導入すると、
ADSLの場合はモデム、FTTH(光通信)の場合は終端装置(NTU)という
機器が貸与されます。これらは、インターネット回線へネットワーク対応機器を接
続する為の変換装置であってホームネットワークを構築する時はモデム(NTU)
に『ブロードバンドルーター』を接続することで複数台の機器から自由にインター
ネットへ接続できるようになります。これらを実現するのがブロードバンドルータ
ーに搭載されている『DHCP』と『NAT』という機能です。『DHCP』とは
接続されたネットワーク機器1台ずつに『プライベートなIPアドレス』(重複し
ないネットワーク上の番号)という登録ナンバーを発行します。そして『NAT』
が割り当てられたナンバーを元に各機器とインターネット間のデータのやりとりを
振り分けます。ブロードバンドルーターを導入することでお父さんがパソコンでイ
ンターネットを見ている一方、子供はPS2などのゲーム機でネット対戦で遊んだ
りするといったことが自在にできるようになります。

 では、実際にネットワーク機器をホームネットワークとして接続するにあたり2
つの接続手法の説明をしましょう。ポイントとしてはイーサネットケーブル(LA
Nケーブル)を使用して有線でネットワークを組むか無線機器を取り揃え無線でネ
ットワークを組むかとう選択になります。有線LANの特徴としては
  1.構成機器が安価である
  2.LANケーブルを使用する為通信速度が高速で安定している
  3.セキュリティの設定が最低限ですむ
  4.LANケーブルが邪魔で見栄えに劣る
といったことがあがります。導入コストはハブ(ネットワーク機器をぶら下げる装
置)、ケーブルなどを入れても1万5,000円前後とお求め安い価格となってい
ます。また、通信速度最大100Mbpsと安定した速度で利用することが可能で
す。また、電波を使用した通信データのやりとりを行わないので無線関連のセキュ
リティ設定も不要となります。ただ、最大のデメリットは機器間の接続に必要なケ
ーブルがむき出しになってしまうことでしょう。複数の部屋や階をまたがる場合は
家中を電話線程度のケーブルがはい回ることになってしまいます。次に無線LAN
の特徴ですが
  1.構成機器の価格は有線LANより高価
  2.障害物や距離によって通信性能が変化する
  3.高度なセキュリティ設定が必要とされる
  4.ケーブルが無く見栄えに優れる
といったことがあがります。無線機器の親機、子機のセットは最低でも1万円。複
数台の接続を行うなら3万円程度の出費は覚悟する必要があります。また、壁など
で電波が大きく減衰し、部屋の場所によっては速度が低下したり接続が不安定にる
といったことも考えられます。導入において一番やっかいなのはセキュリティ設定
でしょう。詳しい設定方法などをここでのべるとページが益々増えてしまうので興
味のある方は弊社営業に問い合わせてみてください。ただし、決して専門家でなけ
れば設定できないものではないのでご安心ください。デメリットばかりが目立って
いますがやはり無線の魅力はケーブル接続なく好きな場所でネットワーク機器を利
用できることではないでしょうか。また、HOTスポット(モスバーガーやマック
などのファーストフード店、東横インなどのホテルにて無線機器を利用したインタ
ーネットサービスを受けれるスペース)も増えてきていますし、最近の無線機器は
精度・性能も向上していることから今後は無線が主流となるでしょう。詳しくは2
003年3月号のコラムを参照してみてください。

 最後にホームネットワーク構築で一番心配になるであろうセキュリティについて
説明しましょう。ホームネットワークで行うべきセキュリティ対策には大きく3つ
に分けることができます。

 1.インターネットからの不正侵入防止対策
   インターネットからのハッキングなど悪意ある攻撃に対抗する為、ブロード
   バンドルーターには『パケットフィルタリング』などの『ファイアウォール
   機能』が備わっています。また、パソコンにもセキュリティソフトを導入す
   ることで個人情報を盗み出すスパイウェアの監視やインターネットのホーム
   ページを通じたハッキングなどにも対応できるようになります。

 2.コンピュータウィルス防止対策
   コンピュータウィルスはもっとも被害を被る危険性の高い脅威であります。
   8割以上がメールを通じて感染しています。また、ファイルのダウンロード
   などを通じても感染することもあり、ISP(OCN、DIONなどのプロ
   バイダ)が提供するウィルスチェックサービスとパソコンに導入するタイプ
   のウィルス対策ソフトとを組み合わせて対応することをお勧めします。

 3.無線LANの盗聴不正侵入防止対策
   無線LANを導入するならば、無線LAN専用のセキュリティ対策を講じる
   必要があります。接続する機器を登録制にして制限することと、通信内容を
   暗号化して他人に盗聴できないようにすること。この2点が無線LANセキ
   ュリティの基本となります。

 以上、簡単ではありますがホームネットワークを構築する上での基本的な考え方
をまとめてみました。ホームネットワークについてもっと詳しく知りたい方、実際
に自宅にホームネットワークを構築してみたいと思っている方は一度弊社担当に相
談してみてはいかがでしょうか。

(Nao)