『Windows Xp SP2』インストール後の疑問を解決!

10月 01
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最近、『見慣れない吹き出しやウィンドウが表示される・・・』とか『正常に使え
ていたソフトが動かなくなった・・・』、『ホームページが正しく表示されなくなっ
た・・・』などの問い合わせを度々うけます。これらは、ウィンドウズアップデート
によって組み込まれた【Service Pack2(SP2)】が原因となっております。パソコンを
正常な状態に保たせる為のアップデートで『なぜおかしな現象が起こるの?』と疑問
に思う方も多いと思いますがこれには【Service Pack2(SP2)】というものがどういう
特性をもっているものなのかを把握してもらう必要があります。それではまず、『ウ
ィンドウズアップデートとは何?』というところから説明していこうと思います。

 ウィンドウズアップデートとは、ウィンドウズを最新の状態にすることです。ウィ
ンドウズの発売後に設計ミス(セキュリティホール)が見つかることがあり、それを
放置すると新しいウィルスに感染したりする恐れがあります。これらの問題はアップ
デートすることで解決できます。また、アップデートによって新しい機能を追加する
こともできます。マイクロソフトではアップデート用の修正ファイルをホームページ
で公開しているので(http://windowsupdate.microsoft.com)インターネットを通じ
てこれらのファイルを入手しパソコンにインストールすることをお勧めします。くわ
しくは2002年1月号を参照してみてください。

 次にウィンドウズアップデートによって入手できる【Service Pack2(SP2)】を導入
すると何が変わるのかを見ていきましょう。まず一番にあげられる内容はセキュリテ
ィを確保するための【保護機能】が強化されたことです。コントロールパネルを開く
と【セキュリティセンター】という項目が追加されています。パソコンにインストー
ルしてあるセキュリティソフトがきちんと働いているかどうかなどをチェックし問題
があれば吹き出しなどのメッセージで教えてくれる機能です。また、不正アクセスか
らパソコンを防御する【ファイアウォール】という機能が強化されています。これに
より、インターネットに接続するだけで感染してしまうタイプのウィルスも防ぐこと
ができます。その他、Internet Explorer、Outlook Expressのセキュリティも強化さ
れました。例えば、Outlook Expressではメールについている画像が最初からは表示
されないようになりました。これは画像ファイルを悪用してメールアドレスを収集す
る悪徳業者への対抗策となります。また、ウィルスを含む可能性がある添付ファイル
もすぐに開けなくなりました。そしてInternet Explorerでは悪質な仕掛けのあるホ
ームページからパソコンを保護する機能も追加されました。例えば、ホームページを
表示したときに小さなウィンドウ(ポップアップ画面)が次々に開くといった仕掛け
を遮断してくれます。なお、これらの保護機能が働くために一部のソフトが動作しな
くなることがあります。

 では、【Service Pack2(SP2)】をインストールすることで起きる見慣れない吹き出
しやウィンドウの意味・対処法について見ていきましょう。

1.『コンピュータが危険にさらされている可能性があります』という吹き出し~
セキュリティソフトをインストールしているにもかかわらず『ウィルス対策
の状態が不明です』と表示されることがあります。これらはセキュリティソ
フトのバージョンが古くSP2に対応していないために出るメッセージです。
セキュリティソフトの更新機能を使って最新状態にするとこの警告は消えま
す。

2.CD-ROMを入れたら『~アクティブコンテンツを許可しますか』と表示された~
ソフトを起動しようとすると、ウィルスの侵入や情報の流出を防ぐ保護機能
が働いて、起動の前に警告画面を出す場合があります。安全とわかっている
ソフトなら、保護機能を解除する設定にしましょう。警告画面を出さないた
めには、Internet Explorerで【ツール】→【インターネットオプション】
とクリックして【詳細設定】タブをクリック。【マイコンピュータでの、CD
のアクティブコンテンツの実行を許可する】、【マイコンピュータのファイ
ルでのアクティブコンテンツの実行を許可する】の2つの項目にチェックを
付けて【OK】ボタンをクリックしてください。

3.ソフトを起動したら『~ファイアウォールでブロックされています』と
  表示された~
不正アクセスを防ぐファイアウォール機能が動作してこのメッセージを表示
させています。安全なソフトなら【ブロックを解除する】をクリック、不明
な場合は【ブロックする】をクリックしてください。

4.インターネットを使用したら『情報バー』という画面が表示された~
ポップアップ画面の表示が遮断された時に出る画面です。ホームページのサ
ービスが正常に使えなくなる場合は情報バーをクリックしてメニューの『~
一時的に許可』または『~常に許可』をクリックしてください。

5.市販のファイアウォールソフトを使っている場合のSP2の設定はどうする~
SP2では、外部からの不正アクセスを防ぐファイアウォールがすぐに働く状態
になっています。そのままでも問題はありませんが、より機能が豊富な市販
のソフトを使っている場合は通信速度が遅くならないようにウィンドウズの
ファイアウォール機能を利用しない設定に変えましょう。設定はコントロー
ルパネル内のセキュリティセンターを起動して【Windowsファイアウォール】
をクリックし【無効】にチェックを付けて【OK】ボタンをクリックしてくだ
さい。

6.ファイアウォール設定時、こんなソフトを使っている人は気を付けよう~
①Windowsのファイル共有
標準設定ではブロックするが、共有フォルダを設定するとファイア
ウォールの設定が自動的に変わり、他のコンピュータからの通信を
通すようになる。
②リモートデスクトップ
標準設定ではブロックするが、リモートデスクトップを有効にする
とファイアウォールの設定も変わり問題なく使えるようになる。
③ネットワーク対戦ゲーム
PCをゲームサーバーとして使うときは、他のPCからの接続を受け入
れなければならないので設定変更が必要
④ピアツーピアのファイル共有ソフト
⑤メッセンジャーソフト
⑥FTPクライアントソフト
他のPCからの接続を特定のポートで待ち受けるので、そのポートへ
の通信を受け入れるように設定する必要がある

最後となりましたが、SP2にアップデートする際、思わぬ不具合を招く可能性が高い為
PC本体や使用している周辺機器メーカーへのウェブサイトから、SP2に関する情報を事
前に集めておくことをお勧めします。標準でSP2に対応できる製品もありますが、BIOS
やドライバを更新する必要があったり、SP2には完全に対応できていない製品も存在し
ています。また、導入前には万が一のことも考えて大切なデータはバックアップして
おきましょう。導入後は、SP2の新機能や設定画面に戸惑うことも多いと思いますので
その際には気軽に弊社営業にお問い合わせください。
                       (NAO.H)